看護師の転職で重要な福利厚生
看護師として就職先を選ぶ時に、職場の何を重視するでしょうか。「給料の高さ」「やりがいのある仕事ができる職場」などを重視するかもしれません。しかし、忘れてしまいがちなのが「福利厚生の充実度」です。福利厚生のよさは、看護師生活の幸せ度と大きな関係があるのです。
実質の年収が高くなります
給料が高い職場で働きたいと思うのは当然です。しかし給料ばかりを重視して福利厚生の充実度を無視すると、結局損をする事になります。例えば給料が30万円の職場と、給料は28万円で福利厚生が充実している職場のどちらが得でしょうか。給料が28万円でも、住宅手当が月に3万円支給された場合は、実質の収入は後者の方が高くなります。また「看護師寮」がある職場にも注目です。仮に給料が安くても、看護師寮があれば家賃を支払わなくて済むか、格安で済みます。もし勤務先が都会の場合、家賃が高いエリアで暮らす必要があります。都内なら一人暮らし用の小さなアパートでも10万円前後の家賃を覚悟しなくてはなりません。このようにたとえ給料が少なめでも福利厚生が充実した職場なら、実質的な収入が多く、豊かな状態で仕事を続ける事ができます。
キャリアを継続しやすくなります
看護師として仕事を始めて、仕事が楽しくなってきた頃に女性としての次のライフステージを迎える人が多いです。「結婚」「出産・育児」のステージです。この時に仕事と育児を両立する事ができずに離職をしてしまう人がいます。看護師の仕事が楽しくて仕方がない時期の離職はとても悲しい事です。しかしもし医療施設の中に24時間体制の保育所があれば、子育てをしながら仕事を続ける事ができます。このように「院内保育」の福利厚生がある職場ならキャリアを断絶せず生涯看護師として活躍する事ができます。また子育て支援に関する福利厚生が充実している職場には、職場全体に「看護師に継続的に仕事をして欲しい」という姿勢がありますので、何歳になっても働きやすいと思います。
楽しく仕事ができます
福利厚生が充実している職場では、年に1回、必ず海外に行く社員旅行があったり、医療施設のスタッフが自由に利用できるスポーツジムがあったり、宿泊できる保養所があります。仕事を充実させるために楽しい時間を過ごす事が必要ですが、福利厚生が充実している職場ならお金を掛けずに楽しい時間を過ごす事ができます。また住居手当や出産手当があり、院内保育や看護師寮がある職場でなら、たとえ利用しなくても「利用する事ができる」という安心感につながります。例えば実家暮らしで独身の看護師は、福利厚生の充実よりも高い給料の方が魅力的に映るかもしれません。しかし看護師を長く続けるうちに、福利厚生が充実している職場で働いてよかったと思う日がくるかもしれません。福利厚生が充実していれば自由にライフスタイルを選べる上、手厚いサポートを受けて、充実した看護師ライフを過ごす事ができるはずです。
